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前双葉町長、八幡浜で講演 原発「危険この上ない」

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 東京電力福島第1原発が立地し、2011年3月11日の事故で全町民が避難している福島県双葉町の前町長井戸川克隆さん(67)の講演会が16日、愛媛県八幡浜市本町の市民会館であった。井戸川さんは「原発を推進する立場だったが、事故がないというのが前提だった。今では危険この上ないと考えている」と訴えた。  井戸川さんは四国電力伊方原発(伊方町)などの再稼働に対し「行政ではなく、住民の同意により決めるべきだ」と主張。加えて電力会社や国、原子力規制庁、立地地域の首長がそれぞれ担う責任を明確にし、放射能が絶対に漏れない構造を求めるよう促した。 05年から13年まで町長を務めた井戸川さんは事故後、役場機能を埼玉県に移すなど全町避難を主導したことについて「町を守るとは町民を守ること。なるべく放射能の影響が少ない場所に避難させたかった」と回顧。現在も町民が避難生活を余儀なくされている現状に「再稼働や東京五輪の話が進んでいるが、先に私たちをどうにかしろと言いたい」と政府への不満を述べた。

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