相撲が盛んな愛媛県西予市野村町阿下の野村高校にこのほど、屋内の土俵が完成した。22日には同校出身の片男波親方(41)=元関脇玉春日関=ら関係者約60人が土俵開きを行い、他校の生徒も招いて相撲部員らが早速稽古に汗を流した。 同校によると、2017年に開催される愛媛国体に向けた強化の一環として、土俵を設けた新道場を整備。相撲部は県内外の大会で活躍しているものの、屋外にある土俵は老朽化で長年使えず、近くの乙亥の里などを借りてこれまで練習していた。 新道場は約100平方メートルの鉄骨平屋で、グラウンドの隅に位置する。約1200万円をかけ、シャワーやトイレも完備した。 22日には、片男波親方が同校や野村中学など県内4中高校の相撲部員計20人を対象に、相撲教室を開催。参加者は新しい土俵の感触を確かめるようにしこやすり足などの基本動作を繰り返したり、片男波部屋の玉飛鳥関(30)の胸を借りて思い切りぶつかっていったりして懸命に練習していた。
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