親子で産地を訪ねて農産物の魅力を知るツアーが16日、シイタケやイチゴ栽培が盛んな愛媛県大洲市であった。松山、伊予両市から12家族30人が参加し、地元農家とシイタケ狩りや料理を楽しんだ。 ツアーはえひめ愛フード推進機構が主催した。愛媛県は干しシイタケ生産量が全国4位。大洲市は県内一の産地だが、東京電力福島第1原発事故の風評による価格暴落に苦しんでいる。今回のツアーでは、販売促進にも力を入れている大洲、西予両市の農家グループ「げんぼく55会」が案内した。 大洲市冨士のホダ場で同会の成高王洋会長(60)が「原木栽培には肥料や農薬が一切ない。完全な健康食品なのでどんどん食べて」とアピール。木漏れ日が差す林で、児童らはクヌギに菌を植え付ける作業にいそしみ、最も美味な冬場の肉厚シイタケの採取もした。
↧