愛媛県松山市の包括外部監査で、監査人の渡辺修公認会計士は17日、市役所を訪れ、競輪事業を取り上げた2013年度の監査報告書を野志克仁市長に提出した。渡辺監査人は独立採算経営の維持やナイター競輪開催などの経営努力を評価する一方、「近い将来、資金不足に陥り、独立採算を維持できない可能性がある」と述べ、運営の外部委託検討などを提案した。 入場者減少や消費税増税など全国的に競輪事業が厳しい経営環境に直面する中、報告書は、競輪収益積立金が年々取り崩され、施設修繕事業などの基金も18年度にはゼロになることを挙げ、「19年度から資金不足で運営に支障をきたす可能性がある」と指摘した。
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