2013年度愛媛県障害者虐待防止対策セミナー(県障害者社会参加推進センター、県主催)が8日、松山市本町6丁目の県視聴覚福祉センターであった。白梅学園大(東京)の堀江まゆみ教授が県内の障害者福祉施設の職員ら約150人を前に講演。「(障害者)本人の代弁者として『NO』の声に耳を傾けて」と呼び掛けた。 堀江教授は、虐待につながる可能性がある「不適切な対応」について例示。利用者の腕をつかんだ職員のスライド写真では「けがにもつながる場合もあり、手をつなぐべきだ」と解説。「良かれと思っていることが適切かどうか見直してほしい」と促した。 12年10月施行の障害者虐待防止法に基づき、施設職員の過失で利用者がけがをした際は「通報が必要」と強調。施設が安全確保や改善計画を立てるなど対応することで「結果的に施設を守ることにつながる」と述べた。 9日は同会場で福祉施設職員と通報に対応する障害者虐待防止センター職員を対象に事例検討などの演習を行う。
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