愛媛県愛南町と宇和島市、高知県宿毛市にまたがる篠山(1065メートル)に自生し、花芽が減少しているアケボノツツジの保全策を話し合う環境省の「篠山アケボノツツジ保全管理方針検討会」(松井宏光座長)が6日、愛南町役場であり、現況調査の結果が報告された。 調査は2013年10月に実施。山頂を取り囲むシカよけネット内外でミヤコザサが回復しており、「山頂付近ではシカの食害は終息し、植生は回復傾向にある」と分析した。一方で、ササが回復している場所ではアケボノツツジの後継樹が少ないことが確認されたという。 検討会では後継樹を保全・育成するとともに、母樹の樹勢回復を図る方針を確認。14年度にアケボノツツジの生育や種まきに適した環境条件を把握する調査を現地で行うことを決めた。
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