特殊詐欺防止へ　伊予銀・新入行員が研修　松山

　特殊詐欺被害を食い止めようと伊予銀行は６日、愛媛県松山市山西町の研修所で、新入行員を対象に被害防止研修を行い、特殊詐欺に対応する知識を深めた。　昨年入行した７５人が参加。県警生活安全企画課の村上智二警部が、手口や県内での被害の現状を解説し「私が被害を止めるという強い気持ちを持ってください」と呼び掛けた。　詐欺グループ側から指示を受けたとみられる高齢者が、現金自動預払機（ＡＴＭ）や窓口に訪れた際の対応訓練もあり、行員らは送金理由を聞くなど粘り強く説得に当たった。　声掛けを体験した八幡浜支店の宮崎真衣さん（２３）は「（詐欺に遭っている）お客さまに話を聞いていただくのが大変だと感じた。今まで以上に慎重に対応したい」と話した。