道後温泉旅館協同組合(35旅館・ホテル、大木正治理事長)の2013年の宿泊者数が81万7197人(前年比1.5%増)となり、2年連続で前年を上回ったことが7日分かった。リーマン・ショックがあった08年前の水準に回復し、組合は「アベノミクスで消費マインドが刺激されたのでは」とみている。 組合によると、12カ月のうち4カ月は前年実績を0.1~4.9%下回った。一方、家族旅行が多い繁忙期(5、8、10、11月)など8カ月は0.1~5.8%上回った。4、5、8、12の単月は過去5年で最多だった。 年間宿泊者は01年以降80万人台で推移していたが、08年に80万人を割り、11年は東日本大震災に伴う自粛ムードもあって76万8090人まで落ち込んでいた。2年連続の前年超えは明石海峡大橋開通の1998年と瀬戸内しまなみ海道開通の99年以来となり、回復基調が鮮明になった。 14年は道後温泉本館建設120周年や四国八十八カ所霊場開創1200年などの周年効果が期待されるが、4月には消費税増税が控える。組合は「温泉だけでなく旅館・ホテルの食事などサービスも充実してきた。道後のブランド力を発揮する年にしたい」と話している。
↧