子どもたちに建設業や製造業への興味を持ってもらおうと「ものづくり体験教室」が7日、愛媛県伊予市上野の伊予小学校であった。喜多建築技能士会の会員4人が講師を務め、4年生約70人が木工ののこぎりびきやかんな削りに取り組んだ。 厚生労働省が委託した「若年技能者人材育成支援事業」の一環で、県職業能力開発協会が催した。同省が技能継承や後継者育成を狙い2013年度に創設した制度で、建築大工の「ものづくりマイスター」に認定された久保正文さん(64)=大洲市恋木=が、のこぎりびきを指導し「引く時に力を入れて」と助言。かんな削りでも別の職人が「体全体で体重をかけて引っ張るように」とアドバイスした。 子どもたちは慣れない作業に悪戦苦闘。日野杏菜さん(10)は「かんな削りは初めて。手伝ってもらいうまくできた」とにっこり。父親の日曜大工をよく手伝うという山下心優さん(10)も「きれいに削れてよかった」と笑みを浮かべた。
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