気象庁は6日から、老朽化に伴う移設工事のため、港湾工事や航路管理の測量に用いる来島航路検潮所(愛媛県今治市)の実測潮位の一般公開を中止する。松山地方気象台によると再公開は2015年春以降になる見込み。 設置管理する国土交通省松山港湾・空港整備事務所によると、同検潮所は1975年、今治沖の小島に設置。海面に張り出した小屋の中に海水を引き込み、波の影響を受けないように潮位を観測してきた。 新しい検潮所は3月中旬ごろまでに、波が穏やかな馬島漁港(同市馬島)に移設する。定期的な測量の時期を避けて移設工事をし、臨時に測量が必要な場合は持ち運び可能な検潮機で対応する。移設後も実測値の公表までには約1年かかるという。天文潮位は気象庁ホームページで確認できる。
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