重信川の自然環境をテーマに第17回「重信川フォーラム」が3日、愛媛県松山市内のホテルで開かれ、学生や研究者らが水生生物調査などを発表した。 住民やNPO、国土交通省松山河川国道事務所などでつくる「重信川の自然をはぐくむ会」(会長・矢田部龍一愛媛大教授)主催で約110人が出席した。 済美平成中等教育学校3年高橋慶丞君(15)は、小学1年から観察・調査を続けている河口周辺のアカテガニに関し「数年で生息域も個体数も減った」と説明した。一方でアシハラガニが増えているとし「2008年からのヨシ原再生事業の効果だが、アカテガニにとっては生息できる地形が減り生存競争で劣勢になっている」と推察。生息域が重ならない場所のコンクリート護岸を、アカテガニが巣を作ることが可能な石垣や土で覆うよう提案した。
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