地下1250キロの地球深部の高温高圧で脱水分解されるとみられていた含水鉱物が、さらに深部でも構造を変えて存在していることを、愛媛大地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)西真之研究員らの研究チームが世界で初めて突き止め、3日付英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版で研究論文を発表した。地球内部にある水の量や循環などの仕組み解明に役立つ成果としている。 研究メンバーは、西研究員のほか、GRCの入舩徹男教授と土屋旬准教授ら。3人は1月30日、松山市文京町の愛媛大で会見し「下部マントル(地下660~2900キロ)での含水鉱物発見は28年ぶり」と説明。地球深部の再現実験が可能なGRCの超高圧装置などで実証した成果の意義を語った。
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