愛媛県内の65歳以上の高齢者約40万人のうち、1月時点で約5万人が認知症と判定されていることが3日、県のまとめで分かった。従来は推計で約3万6000人とされていたが、初めてまとめた実数が大幅に上回った形。軽度や未判定の高齢者も含めると、さらに人数が膨らみそうだ。 松山市で3日に開かれた県認知症施策推進会議で報告された。要介護認定などに使われる日常生活自立度で行動や意思疎通に支障があると認められた人数を、県が20市町に問い合わせ、2013年4月と14年1月時点で集計した。 13年4月時点で高齢者人口は39万7586人。 認知症対策として各市町は見守りネットワークづくりなどを展開。ただ患者の早期把握や家族支援、成年後見制度の活用では取り組みに開きもあり、3月に開く市町連絡協議会で先進事例を周知する。
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