津波や高潮からの適切な避難を促そうと、愛媛県大洲市は29日までに長浜地区で海抜表示板の設置を始めた。2012年度、海岸近くの避難所10カ所に簡易表示していたが、今回正式に計57カ所に取り付ける。県道路維持課によると、同市の実施で海岸がある県内14市町すべてが設置済みとなる。 表示板は縦42センチ、横29.7センチの反射式のアルミ製。日本語と英語で記し、海抜の数値を強調するデザインとした。海岸近くや津波遡上(そじょう)が考えられる肱川沿いなど、長浜地区の5自主防災組織が場所を選んだ。事業費は77万円。 最も低い地点は小浦児童遊園(長浜町沖浦)の1メートル、最高は啓発目的で設置する須沢消防詰め所(長浜町須沢)の30.5メートル。長浜地区の県津波浸水想定は最大2メートル。2月3日までに完了予定。
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