2013年1月に愛媛県西条市で発生した自転車と歩行者が衝突した交通死亡事故は、24日で1年となるが、約2カ月後に死亡した歩行者の高齢男性の身元が分かっていない。西条西署は「交通事故の死亡者の身元が長期間分からないのは極めてまれなケース」とし、似顔絵や着衣の写真などを手配して情報提供を呼び掛けている。 同署によると男性は、13年1月24日午後6時45分ごろ、同市河原津の国道196号沿いの歩道で、同市の男子中学生(15)の自転車と衝突し、頭などを打って重体となり、意識を取り戻さないまま、4月1日に今治市の病院で死亡した。 男性が身元の分かる物を持っていなかったため、同署は事故直後から身体的特徴や着衣などの写真を手配。現場周辺の聞き込みや県内外の行方不明者照会などを続けてきたが、身元特定につながる情報はなかった。男性は60~70歳ぐらいで身長150~155センチ。青と黒のチェック柄の上着、黒色スラックス、白色運動靴、黒色野球帽、スポーツタイプの腕時計などを身に着けていた。情報提供は同署=電話0898(64)0110。
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