愛媛が生産量日本一を誇るキウイの栽培技術の公開セミナーが20日、松山市下伊台町の県果樹研究センターであり、研究員らが農業関係者約150人に、病害を防ぐための改植技術などを紹介した。 県内では産地化から30年以上がたち、樹勢が弱って乾燥害や湿害を受けやすい園地が増加。ここ10年は細菌による根腐れ病での枯死が問題となっている。 根腐れ病の被害園地では改植しても苗が再び枯死するため、県は香川県などと共同で、キウイに似たシマサルナシに接ぎ木して改植する技術を2010年度から研究。研究員らは、シマサルナシでは根腐れ病被害を抑えられ、木の生育も早く、従来と同程度の品質を見込めると説明した。
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