ゲームを通じて独占禁止法や競争に基づく市場経済の仕組みを学ぶ出前授業が20日、愛媛県松山市持田町1丁目の愛媛大付属中学校であり、3年生約160人が企業間の正しい競争の大切さを学んだ。 授業は公正取引委員会(公取委)が全国の中学、高校などで実施。公取委事務総局四国支所の職員2人が講師を務め、他店と一緒に値段を決めて販売する「カルテル」や、不当に安く売る行為など独禁法違反の禁止行為を紹介した。 携帯電話市場を舞台にしたゲームでは、販売店役の生徒が3グループに分かれ、販売価格や「アイドルとの握手会」など付加サービスを決定。消費者役の生徒にどの商品を買いたいか手を挙げてもらい、市場経済への理解を深めた。不正の疑いが浮上した際の立ち入り検査や事情聴取の模擬実演もあり、生徒もカルテルの文書を隠す役などを演じた。
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