災害弱者を守ろうと西条産業情報支援センター(愛媛県西条市神拝)などが研究・開発した木製の防災ベッドとテーブルが10日、同市大浜の障害者支援施設「星の里」(菅野仁美施設長)に設置された。 ベッドとテーブルは保育園など地震発生時に逃げ込める机などがない施設で活用してもらおうと、センターが小林正美・京都大名誉教授らと数年前から研究を進めていた。2種類のフレームを組み合わせた地震に強いやぐら状の「入れ子フレーム構造体」を採用、県内の間伐材で作っている。 10日に星の里に搬入されたベッドは落下物から身を守る屋根付きで、高さ約2.2メートル。テーブル(2台)は直径1.2メートルの円形。センターの職員らが組み立て方法を説明し、星の里職員がカメラなどで撮影しながら興味深そうに見つめていた。 菅野施設長は「施設には足の不自由な人もいて、地震発生時に簡単に屋外に逃げられないこともある。訓練でベッドを使うことも習慣づけていきたい」と話した。防災ベッドとテーブルはセンターで販売している。
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