四国電力は8日、原子力規制委員会の指摘を受けて追加で実施している伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の竜巻や山林火災対策の工事状況を報道陣に公開した。 竜巻による車などの飛来物衝突に備え、非常用ディーゼル発電機の燃料を保管する重油タンク3基にアルミ製パイプや鉄製の緩衝材(厚さ約20センチ)を設置。冷却用の海水を取り込むポンプ設備も鉄骨や金網で覆った。 山林火災の延焼を防ぐため、重要施設の周囲35メートルで森林の伐採を進めている。事故時の対応拠点となる緊急時対策所は、放射性物質の流入を防ぐため、施設内を加圧する空気ボンベを20本から150本に増設し「12時間の加圧が可能」(四電広報)になったという。
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