東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市の小学校に紙のまちならではの応援をしようと、愛媛県四国中央市の職員有志が津波で流された名勝「高田松原」のマツのおがくずをすき込んだ「寒すき和紙」の卒業証書用紙作りに精を出している。今月末までに約３００枚を用意する予定だ。 四国中央市は全国青年市長会が２０１１年、陸前高田市に開設した「復幸応援センター」に職員を派遣。復興イベントや地元特産品の販路拡大などに協力してきた。 陸前高田市では海岸線の東西２キロに広がる高田松原の約７万本のマツが津波で流された。回収された被災マツを表札やキーホルダーなどに利用する地元製材業者が、作業で出たおがくず約１０キロを有志に提供した。
↧