中国東方航空松山支店は9日、同社が運航する愛媛県松山―上海線の2~3月の全便を欠航すると発表した。1月も8往復中7往復の欠航を決めており、同支店は「日中の外交問題もあり、今後も厳しい状況が続くと予想される。利用者に迷惑を掛けて申し訳ない」と話した。 同便の搭乗率は2012年9月の沖縄県・尖閣諸島国有化以降に低迷し、同11月に単月で過去2番目に低い26.0%となった。その後も主に30%台と低調に推移。13年10月27日以降の冬季ダイヤで週4往復から2往復に減便したが、搭乗率は11月が35.0%(欠航2往復)、12月も53.3%(同3往復)と伸び悩んでいた。 一方、同社は14年2月初旬にも、4月4日からの週2往復再開に向けた許認可申請を国土交通省へ提出する方向で調整中。「情勢は見通せないが(廃止など)最悪のケースは現時点では全くない」と述べ、松山線を増便を重ねた重要路線ととらえ「官民で連携してツアー企画に取り組みたい」としている。
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