地域住民が集って無病息災を願う「大般若祈祷(きとう)会」が7日、愛媛県伊予市下三谷であった。下三谷の各地で実施している新年の恒例行事。読経の代わりに経本をめくることで功徳があるとされる転読をした後、経本を入れた箱を担いで家々を巡った。 下三谷仲組では、地区を南北で分けた集落が1年交代で実施。仲組北では、参加者や供え物を半紙に筆でつづった記録が1891年から途切れず残っている。 毎回交代で自宅を会場にしており、今回はホテル従業員日野恵二さん(68)方に50~70代の男女10人が集合。近くの華厳禅寺の西谷英州住職のお経に合わせ、参加者は約200冊の経本を次々と手に取り、扇を開くようにぱらぱらとめくった。
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