JA松山市は8日、2014年から本格導入する新品種の水稲「にこまる」のおいしさを知ってもらおうと、昨秋収穫した「にこまる」90キロを産地の愛媛県松前町に寄贈した。町は町内の保育園や高齢者施設、社会福祉協議会に提供し、子どもや高齢者に味わってもらう。 JA松山市などによると、同JAでは出荷量の3割をヒノヒカリが占めるが、夏場の高温による品質低下に悩まされてきた。このため九州で開発され高温に強いにこまるを11年から試験栽培。13年に愛媛県奨励品種に指定されたのを受け、全面切り替えを決めた。 にこまるは、出荷予定約450トンの3分の2を松前町で栽培する。同町の小中学校給食では地元産ヒノヒカリを使用しており、秋からにこまるに切り替わる予定。
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