食品加工販売のセトウチデリカ(愛媛県今治市、藤田浩一社長)が経営悪化のため民事再生法適用の申請準備に入ったとみられることが6日、分かった。近く手続き開始を申し立てる見通し。東京商工リサーチ今治支店によると、負債総額は約41億円。 同支店などによると、セトウチデリカは1999年、セトウチフーズ(同市、2008年破産)のコンビニ・スーパー向け弁当総菜販売部門を分離して設立。今治市の本社・工場のほか、松山市と大阪市、広島県に3工場を構え、大手流通業者向け冷凍食品の相手先ブランドによる生産(OEM)などを手掛け、12年6月期には売上高約56億円を計上した。 しかし、積極的な設備投資や価格競争、原材料費上昇などで収益が悪化。13年2月に広島工場を閉鎖し、仕入れ先に支払い延期を要請した。
↧