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広がる炭素繊維活用 県内30社開発挑む

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 世界有数の炭素繊維の生産拠点、東レ愛媛工場(愛媛県松前町)がある強みを生かし、県内の大手から中小まで幅広い分野で、同素材を活用した製品開発の動きが広がっている。 炭素繊維は重さが鉄の約4分の1で強度は約10倍。航空機の機体にも使われており、軽量化の切り札として自動車などへの用途拡大が期待される。 今治市に製造拠点がある造船大手の新来島どっく(東京、門田尚社長)は、炭素繊維の採用が進まない商船業界で、部品開発にいち早く着手。藤井一申執行役員造船設計部長(61)は「受注競争で最大の決め手は燃費。鉄板の軽量化には限界まで取り組んでいる。材料を変えて軽くし、燃費を向上させて差別化したい」と意気込む。

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