被災地の冬に、愛媛の子どもの温かい笑顔をお届け―。伊予市伊予郡の小中学校教員グループが東日本大震災直後の夏から継続的に宮城県山元町を訪れ、ボランティア活動など支援に取り組んでいる。28日にはテレビ電話で愛媛と宮城をつなぎ交信するイベントを開催。松前町西高柳の岡田小学校に集まった小中学生の元気な励ましメッセージを送り届けた。 「今年うれしかったことはありますか」「楽天が日本一になったことかねえ」 同校体育館ステージに映し出されたのは、被災者の顔。子どもたちが「寒いですけど頑張ってください」と手を振ると、お年寄りが「その言葉が何よりうれしいよ」とほほえむ。 県教育研究協議会伊予支部は2011年8月から夏冬の休みを利用して、宮城県南部の海岸沿いにある山元町を訪問。これまで6回、延べ約100人が参加した。 被災3年目の今年。「仮設住宅生活が長引き被災者の孤立感が増している」と感じたことから、子どもたちがインターネット回線を通じて直接話しかけるイベントを企画した。現地を訪れている教員が餅つきイベントを開いて被災者を招待。岡田小には伊予市伊予郡の小中学校の親子ら約300人が集った。
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