冬と春に花を咲かせるシキザクラが高知県境近くの愛媛県鬼北町日向谷地区で見頃を迎え、訪れた人たちを楽しませている。 薄いピンクの花を年2回咲かせることから、地元ではニドザクラとも呼ばれる。同地区を抜ける国道197号を「花街道」にしようと住民が20年ほど前、県境までの国道沿い6キロに約40本を植えた。草刈りなどをして景観を守り続けている。 今年は11月下旬から、かれんな花を付け始めた。散歩をする住民らが足を止め観賞している。花は1月中旬ごろまで楽しめるという。 農業渡部正志さん(75)は「地区全体で守り続けている宝。雪が本格的に降る前に多くの人に見てほしい」と話した。
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