日本最小の在来馬として知られる野間馬。保存活動に取り組む野間馬ハイランド(愛媛県今治市野間)では、乗馬体験に加え、障害物ジャンプという新たな芸が登場、軽やかに跳躍する姿はサラブレッドにも引けを取らない。 野間馬は体高120センチ以下で、かつて農耕馬として飼われていたが、農業の機械化で一時絶滅の危機にひんした。2013年11月末現在、同園で49頭、全国でも計66頭しかいない希少種だ。 園内の放牧場。馬の体ほどの高さに丸太が設置され、約20メートル手前で飼育員が綱を放す。馬たちは、たてがみをなびかせ「ぴょん」とひとっ跳び。「よくできたね」となでられ、気持ちよさそうな表情をみせる。 園では乗馬用に調教している約20頭の中から13~15歳の4頭に白羽の矢を立てた。しかし、馬にとっては慣れないワイルドな動き。当初は障害物の前でUターンしたり、ジャンプを嫌がったりしたが、トレーニングを重ねた結果、高さ約80センチの障害物を跳び越えるまでになった。
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