原子力規制委員会は26日、四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)再稼働の前提となる審査会合を開き、原発敷地内の主要施設が津波に耐えられるかを審議した。 四電は、想定される津波の高さより敷地が高いため、津波が敷地に直接浸入することはないと説明。一方、地震に伴う一部配管の破損などで敷地より低い所にある排水路から津波が流入する可能性があるが、水密扉など浸水防止措置を講じることで安全に影響はないと主張した。 規制委側は「審査としては想定される津波の範囲をカバーする対応でいいが、(東日本大震災の地震で地盤が約1メートル沈下した)東北電力女川原発(宮城県)の例もあり、教訓を生かしてほしい」と、確実な浸水防止措置を求めた。
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