レストラン経営の「さがの」(愛媛県宇和島市川内、井上晟市社長)が、松山地裁宇和島支部から破産手続き開始決定を受けていたことが17日、分かった。東京商工リサーチ松山支店や破産管財人弁護士によると、負債総額は約8億円。 同弁護士によると、さがのは5月16日に同支部に破産開始を申し立て、6月7日に手続き開始が決まった。 同支店によると、同社は1985年、大洲市平野町野田のレストラン経営「嵯我野」の関連会社として設立。宇和島市が採掘した温泉(同市川内)を源泉に6億円かけ温泉施設「薬師谷温泉さがの」を整備し98年、経営を始めた。国指定名勝「天赦園」(天赦公園)近くのレストランも手掛け、2001年4月期には約4億6100万円の売上高を計上していた。
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