国からの交付税削減を受けた愛媛県内20市町への影響額が計37億2300万円に上ることが15日、県のまとめで分かった。住民サービスを低下させられないとして11市町が職員の給与カットに踏み切る方向で、ほかの8市町も検討している。 ただ、実施または検討中の19市町のうち12市町は減額内容が固まっておらず、国が求める7月からの実施は時間的に難しい状況。年末の期末・勤勉手当(ボーナス)のみ削減する公算も大きい。 交付税の減少額が大きいのは、松山市9億8500万円▽今治市4億7200万円▽宇和島市2億7800万円―などの順。 削減内容が固まったのは松山、今治、八幡浜、新居浜、西条、松前、松野の7市町。給料カットは7市町とも実施する。期末・勤勉手当までカットするのは松前町のみで、八幡浜市も検討中だ。 伊方町は交付税削減前から給与を抑制しており、あらためては実施しないという。
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