Quantcast
Channel: 愛媛新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

平和読み取って 愛媛大で独軍図書展

$
0
0
 愛媛大に現存する第1次世界大戦中のドイツ軍所有図書のルーツをひもとく企画展「ドイツ図書384冊展」が松山市文京町の愛媛大ミュージアムで開かれている。無料。23日まで。火曜休館。 愛媛大の森孝明名誉教授によると、2001年3月24日、芸予地震の揺れで法文学部の独文研究室の書棚の奥底に眠っていた「古びて今にも表紙が取れそうな本」が姿を現した。調べると、愛媛大の前身・旧制松山高校が1922年、寄贈を受けたドイツ語書籍384冊のうちの1冊であることが分かった。その後、調査を進め存在が確認された379冊を展示している。 第1次世界大戦中の1914年、中国の青島で旧日本軍がドイツ軍から2万6260冊の書籍を接収し、大部分を日本へ輸送。旧制松山高校の由比質初代校長(1870~1930年)が創立間もない同校に図書が必要であると陸軍次官に訴え、同校を含む全国の15校に分配された。 展示では、由比校長が作成した公文書や、捕虜として来日したドイツ軍の松山市での生活の様子などを紹介している。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

Trending Articles