小松藩政時代の大頭村(現西条市小松町大頭)の庄屋佐伯家の古文書など約50点を集めた企画展が、愛媛県西条市小松町新屋敷の小松温芳図書館で開かれている。1636年に小松藩が成立する前の領主加藤嘉明や加藤家の重臣足立重信らの書状を展示し、嘉明による当時の東予の領地支配の実態を紹介している。 佐伯家は戦国時代から続く旧家で、藩政時代は庄屋として特権を維持。明治時代以降も売薬などで栄えた。「佐伯文書」として知られる戦国末期―昭和初期の史料約2000点などを所蔵していたが、現在の当主(横浜市)が2009年12月に同図書館に寄贈。現在、三重大の藤田達生教授や県歴史文化博物館の井上淳専門学芸員らが調査を進めている。
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