年末年始を前に愛媛県の松山市消防局は10日、利用客増加が見込まれる道後・湯築東地区の45宿泊施設で、避難経路確保や消火器設置などの防火指導をした。こうした年末の一斉防火指導は初めてで、市東消防署員27人が13班に分かれて巡回訪問した。 道後鷺谷町の道後山の手ホテルでは、署員3人が従業員立ち会いの下、避難経路に障害物がないことや、防炎用カーテン・じゅうたんの使用などを確認。避難誘導の際は落ち着いてゆっくりと指示するよう呼び掛けた。 従業員井関希望さん(19)は「チェックインの後、館内の案内をしているが、まず非常口を伝えることを心掛けたい」と話し、同署の加藤善隆署長は「宿泊施設での火災は早期発見と避難誘導が大切。訓練を重ねて安心の確保をしてもらいたい」と語った。
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