第37回全国児童・生徒木工工作コンクール(日本木材青壮年団体連合会主催)で、愛媛県久万高原町上畑野川の畑野川小児童らが小学校高学年の部で1位の農林水産大臣賞に輝いた。低学年の部でも同町東川の仕七川小児童が2位の林野庁長官賞を獲得。ともに地域の基幹産業・林業を題材にしたジオラマの力作だ。 全国の小中学校がコンクールに約2万点を出品。85点が都道府県予選を通過し、独創性や木の持ち味の生かし方などを審査した。 畑野川小の作品「山仕事今昔」は6年生の岡千尋さん(11)、日野優香さん(11)、段ノ上彩乃さん(11)と、卒業生で久万中1年田川紗雲さん(13)が昨年7月から約2カ月かけ制作。地元の高齢者に伝統的な林業を教わり、機械化前と現在の作業風景を対比させた。細かい木くずを活用、木材を切ったり運んだりする様子を生き生きと表現した。 仕七川小5年の小椋旭君(10)、高岡諒介君(11)、吉田あいりさん(10)の作品は、授業で体験した枝打ち作業をテーマにした「大きくなあれ ぼくの木」。校舎裏に流れる面河川の流木などを使い、トラックや重機をリアルに作った。
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