夏の夜の肱川にアユを追う観光ウ飼い(大洲市観光協会主催)が1日、愛媛県大洲市で開幕した。招待客と一般客合わせて約290人が、静かな雨に包まれた流れをウが駆ける様子を屋形船から楽しんだ。9月20日まで。 午後6時半、職場や同級生、親類などのグループが乗った21隻が同市柚木の河原を一斉にこぎ出し、食事をしながらゆっくりと下った。午後8時前、5羽のウを従えた鵜匠(うしょう)の船が現れ、しばし並走しながら巧みにアユを捕らえさせると歓声が上がっていた。 肱川のウ飼いは昨年、メーンの夜の部の客数が前年比17%減の6600人と、2年連続で過去最低を更新し苦境にある。今年は旅行代理店のツアー客と少人数客の招致にも力を入れる。
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