人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究をしているという架空の医療関連会社の社債購入名目で計2000万円をだまし取られたとして愛媛県松山市の70歳代の無職の女性が27日までに、松山南署に被害届を出した。同署は詐欺容疑事件として捜査している。 同署によると、10日ごろ、女性方に「株式会社IPSラボ」という会社のパンフレットが届いた。数日後、製薬会社の社員を名乗る男から「パンフレットが届いていないか。あなたはIPSラボ社債を購入する権利が当たった。代わりに購入してくれれば買い取る」などと電話があった。 女性は12~20日の間に、ゆうパックや宅配便などで指定された関東方面の住所に4回にわたり現金を送ると、そのたびに「社債」が届けられた。26日に女性が銀行で定期預金を解約しようとした際、行員が不審に思い、被害に気付いた。「社債」の額面は計2280万円だった。
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