第40回環境保全・公害防止研究発表会(環境省など主催)が26日、愛媛県松山市持田町3丁目の県総合福祉会館で始まった。全国の環境に関する研究機関の職員らが微小粒子状物質「PM2.5」や水質など41題で研究成果を発表する。27日まで。 26日特別講演した国立環境研究所の菅田誠治主任研究員は、2010年度から3年余りの全国のPM2.5測定値を分析。今年1、2月に中国からの飛来が懸念されたものの「平均濃度で特に高いということはなかった」との結果を示した。 一方で、注意喚起の暫定基準として示された大気1立方メートル当たりの1日平均値70マイクログラムの超過は「レアなケース」と指摘。注意喚起の判断方法は限られたデータや統計モデルで導かれているとして「検証と改善が必要」と述べた。
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