江戸時代後期からの伝統がある「乙亥大相撲」が26日、愛媛県西予市野村町野村の乙亥会館で始まった。関脇豪栄道関や小結松鳳山関、野村町出身の片男波親方(元関脇玉春日)を招き、稚児土俵入りや全国唯一のプロ・アマ力士の対戦などがあり、約3000人の観客を大いに沸かせて楽しませた。27日まで。 乙亥大相撲は1852(嘉永5)年に起きた大火災の厄よけとして、旧暦10月の乙亥の日に相撲を奉納したのがきっかけ。祈願相撲は1952年に終わったが、以後地方祭として定着。今年で162回目を迎えた。 26日は赤ちゃんの健やかな成長を願う稚児土俵入りを実施。小さな化粧まわしを着けた1歳前後の稚児35人が豪栄道関と松鳳山関に抱えられ、順番に土俵へ登場した。泣きだす子や平然としている子などそれぞれで、会場からは大きな拍手が送られ、温かな雰囲気に包まれた。
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