愛媛県松山市溝辺町の湯山中学校で２５日、狂言の鑑賞会があり、全校生徒や保護者ら約２７０人が、国重要無形文化財の大蔵流狂言師古川道郎さん（６１）＝同市＝らによる伝統芸能の世界を堪能した。 この日の演目「附子（ぶす）」は、２人の使用人が砂糖を毒と偽って隠そうとした主人のうそを逆手にとり、砂糖を食べた言い訳をする物語。古川さん演じる使用人太郎冠者（かじゃ）らの軽妙な掛け合いが会場の笑いを誘った。 古川さんの指導で演技体験もあり、生徒が歩き方や「笑い」「泣き」の発声に挑戦。古川さんから「歩くときはひざを曲げて上体を動かさない」「発声はゆっくり遠くに届くように」などと指導を受けながら、独特の表現方法に親しんだ。
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