愛媛県西予市宇和町山田のため池、山田大池の改修工事がこのほど終わり、22日に竣工(しゅんこう)式があった。県や市関係者、地元住民ら約60人が、堤体や近隣の田んぼに給水する地下パイプラインなどの完成を祝った。 地元住民らでつくる改修工事実行委員会(岡本保委員長)によると、築造365年の山田大池は広さ約4.8ヘクタール、貯水量約20万7000トンで、ともに南予で2番目の規模。これまでにも改修を行っており、今回は漏水など老朽化対策として、県中山間地域総合整備事業を活用し2009年10月に着工した。総工費約3億861万円。堤体やパイプラインのほか、増水時の緊急放流ゲートなども設置した。 竣工式では、神事や記念碑の除幕を実施。岡本委員長は「地元住民が心配していた堤体が丈夫になり、良かった。大池には野鳥も飛来するので、共生も考えていきたい」と話した。
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