肱川流域に残る屋根付き橋の一つ、愛媛県内子町河内の町有形民俗文化財「田丸橋」でこのほど杉皮屋根のふき替えが8年ぶりに行われ、山里にとけ込むみずみずしいたたずまいを取り戻した。 麓(ふもと)川に架かる田丸橋は長さ14.1メートル、幅2.1メートルの木製。かつては木炭の等級審査場や一時保管場所にも使っていた。 1944年建造で、約300メートル上流に69年、自動車が通れる清田(せいだ)橋が新設されたため麓川で唯一生き残った。屋根付き橋が舞台の米映画「マディソン郡の橋」(95年公開)のヒットで注目され観光スポットに。今もカメラマンや絵描きの姿がよく見られるという。 ふき替えは8~10年ごとに必要。
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