稲作が盛んな愛媛県久万高原町で、米袋を活用したグッズが続々と登場している。農家の若手でつくる町青年農業者連絡協議会が、使い終わった紙製米袋を再利用して帽子や前掛けを製作し、同町菅生の久万美術館が4月から販売している「米(まい)バッグ」も好評だ。 協議会の帽子は、メンバーの同町入野、農林業田村隆悟さん(39)がいつもかぶっているテンガロンハットを再現。「うちだけで年間数千枚の米袋を使うが、衛生面から1回使ったら捨てるしかなく何とかしたかった」(田村さん)と、使用済み米袋を折り紙のようにして帽子を作った。 5月26日、町中心部であった軽トラ市に、メンバー10人はそろいの前掛けと帽子を着用し参加、「久万高原」の文字を押し出したデザインが注目を集めた。協議会の山岡誠之会長(30)は「1個300円の帽子をいろいろな人に買ってもらえた。今後もイベントなどで着用し、久万高原の米の認知につなげたい」と手応えを語る。
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