年金支給の開始年齢引き上げをにらみ、愛媛県教育委員会は21日、定年退職した教職員の再任用制度に週5日のフルタイム職を導入すると決めた。定年後の生活が保障されやすくなる一方、希望者が殺到すれば、新規採用数や常勤講師の縮小などの影響があるとの懸念も出ている。 県教委などによると、年金支給開始は将来65歳まで引き上げられるため、国は退職後の未収入期間をなくすようフルタイム職での再任用を推進している。 現行制度は、短時間勤務が4種類。週4日で約30時間の勤務が最も長く、ほかは週3~5日で半日勤務や一日勤務を組み合わせて週20時間程度働く仕組み。フルタイム職が導入されれば「ライフスタイルや経済状況に合わせた働き方を選べる」「ベテラン教諭が学級担任を持つこともでき、保護者にも安心」とのメリットもある。
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