１９２５年建築のレトロな姿が残る愛媛県内子町内子の元映画館「旭館」で２日、４５年ぶりとなる映画の上映があり、かつて通った６０、７０代の住民ら約４３０人が鑑賞した。 所有する近くのみそしょうゆ醸造会社「森文」の同館保存会が主催した。 森文によると、旭館は地元の事業家１１人が出資し、芝居小屋兼映画館として建築。後に「電気館」と改称され、６８年に閉館した。木造一部２階建て延べ床面積４１６平方メートルで、正面は洋風デザイン。客席の天井は高く、左右両脇の２階には桟敷席もある。森文が倉庫として使用し、鉄骨による補強や屋根の改修などをしてきた。 上映会は森文の創業１２０年を記念して開催。興業を知らせる太鼓を、地元の和田利百さん（８７）が入り口で打って雰囲気を盛り上げた。
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