愛媛県今治市菊間町浜の厳島神社の氏子でつくる厳島会のメンバーら約170人が2日、総本社である宮島(世界遺産、広島県廿日市市)の厳島神社に、大小2体のみこしの新調を報告するため、みこしを伴って参拝した。厳島会によると、みこしは2008年、約150年ぶりに新調した。当時の池内公和宮司と神社総代会長の岡田幸一さんが中心となり宮島への参拝話が浮上したが、その後、二人が相次ぎ亡くなり頓挫していた。 神社を継いだ池内さんの長女あゆみ宮司(28)が、総代会長らと話し合って昨年末に「地域の人と一緒に参拝したい」と総本社に直談判。当初は氏子だけの予定だったが、熱意に総本社がみこしを伴うことも許可した。同会などによると、全国に約500ある厳島神社の系列社の中で、みこしを担いで総本社に参拝した例はないという。
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