大規模な保存修理が終盤に入った愛媛県大洲市柚木の重要文化財「如法寺仏殿」が8日、報道関係者に公開された。2010年11月の工事開始から3年を迎え、瓦約1万7千枚を並べ直す作業が続く。屋根を間近に見られる覆い屋の撤去を前に30日、一般向け無料見学会がある。 如法寺は2代大洲藩主が創建した臨済宗寺院で、仏殿は1670年建立。創建以来初の大規模修理で、傷みが激しいため工期は1年延び、来年9月に終える。総事業費は当初から16.7%増えて4億5500万円。 修理は当初の形に戻すため約4割の瓦を再利用し、他は創建時の形の瓦を奈良市で製作。背面の屋根に降棟(くだりむね)を設け、正面入り口を石敷きから土間に変更、下屋(げや)を瓦からこけらぶきとした。 見学会は午前9時、同10時半、午後1時、同3時の4回。定員各10人で抽選。はがきに住所、氏名(2人まで)、年齢、電話番号、希望時間を記し、郵便番号795―0012、大洲市大洲891の1、市教育委員会生涯学習課まで申し込む。21日締め切り(消印有効)。
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