経営再建中の八幡浜漁協(福島大朝組合長)は8日、愛媛県八幡浜市内で臨時総会を開き、2017年度までに累積赤字約6億2800万円を解消する財務改善計画を決定した。 6月にまとめた計画案を精査し、8日までに管内9地区で組合員向け説明会を開催。臨時総会は書面議決で行い、賛成295人、反対49人だった。今後、国などの承認を受ける。 改善計画は不良債権の回収強化や人件費削減などで本年度から単年度収支の黒字化を図る。漁協によると、累積赤字解消まで出資金払い戻しを申請しないことと、10年間で2億円の増資を組合員に求める財務強化策には「高齢者が多く、説明会では厳しい意見も出た」という。 福島組合長は総会後の取材に「スタートラインだ。組合員が一致団結して再建しなければならない」とコメント。6月以降ゼロとなっている西予市三瓶地区の理事について「定数を増やして三瓶から選出する方向で検討している」と述べた。
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