県動物愛護センター(愛媛県松山市東川町)が収容した犬猫の新しい飼い主を探す譲渡事業で、県はこれまで原則個人としていた譲渡先を、第三者への仲介を目的とした動物愛護団体なども対象に加える方針であることが12日、分かった。2014年度の開始を目指している。同日、県庁で開かれた県動物愛護推進懇談会の会合で県が明らかにした。 センターによると、12年度に殺処分した犬猫は5183匹(犬1196匹、猫3987匹)。譲渡は489匹(犬358匹、猫131匹)で、約9割が殺処分されている。第三者へ譲渡する「仲介者」を設けることでセンター以外での譲渡機会を増やし、殺処分を減らすのが狙い。 改正案によると、仲介者の対象は県内在住の成人で、センターの承認・登録が必要。要件は、センターが行う仲介者講習会の受講後1年以内▽狂犬病予防法など関係法令の順守▽飼養する場所の確保▽動物愛護事業に協力的―などで、最後まで飼い続けられるよう新たな飼い主を指導できる知識や資質も求められている。
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