家族総出でミカンの収穫にあたる農家に代わって夕食を準備するJA西宇和(愛媛県八幡浜市)の恒例事業「共同炊事」が12日、始まった。早生(わせ)ミカンの出荷が落ち着く12月18日まで、申し込みがあった市内の223世帯計615食分を毎日提供する。 調理場となる八幡浜市北浜1丁目の同JA矢野崎支店では、午前8時半からJA職員ら12人が初日の献立、トンカツとヒジキの煮物の調理をスタート。大量の豚肉に衣をつけて揚げたり、キャベツを千切りにしたりして手際よく仕上げ、料理を地区名と名前が書かれたプラスチック容器に詰めていた。 共同炊事は、1985年に始まり29年目。今年はチキン南蛮やサバのみそ煮など、栄養を考えた6品を新たに加えて日替わりの献立を用意した。
↧